2008年1月15日 16:59
■新年を迎えて
2 0 0 7 年は政治も経済も大混乱の1 年でした。政治の世界では「政治とカネ」の問題が噴出しました。地方政治では政務調査費の不正支出、国政では事務所費をめぐる一連の不祥事。
さらには年金問題が明らかになったのも2 0 07年でした。経済界では米国に端を発したサブプライムローン問題が世界経済のお金の循環に支障をきたし、投資マネーが原油などの先物市場に向かいました。
その結果、ガソリン高、物価高という形で私たちの生活を直撃しました。I Tの進化に伴い、金融工学が高度に発達した影響です。
こうした時代の変化をしっかりと認識し、舵取りをしていくのが本来政治の役割。
国政しかり、地方政治しかり、しっかりと市民のみなさまの目線で活動していくことは言うまでもありません。
■苦渋の決断、反対票を投じました
さて、今月のレポートでは1 2 月議会についてお知らせ致します。市民の命と安全に直接影響する、大変重要な条例「横浜市救急条例」が可決されました。
まず条例の中身について解説します。20 0 8年1 0月1日以降、横浜市では1 1 9番体制が大きく変わります。救急要請者の容態の
軽重を1 1 9 番を受電した際に判断し、出場する救急車数と隊員数を変えます。従来は1台の救急車に3名の救急隊員が駆けつけましたが、これからは隊員数を2 名に減ったり、あるいは4名に増えたりします。
横浜市によれば、今回の条例で命の危険に瀕した重篤患者への救急車の出場が2分早くなります。詳細は今後、各家庭にガイドブックが配布されるので、そちらをご覧頂くか、もしくは直接、私までお問い合わせ下さい。
■病院たらい回し解決を急げ!
私は最終的には本条例に反対しました。
今回は意見を固めるまでに自身の考えは二転三転。実は当初は賛成だったのです。何故、そこまで悩んだのか。
「重篤患者への救急車の出場が早くなるなら、いいのではないか」と当初は考えました。横浜市の数字を見れば、確かにそうなのです。
しかし、2つの理由から反対しました。以下に述べる2 つの不安に対して、横浜市から明確な回答がなかったためです。第1の理由は、現在の救急体制において最大の問題点は救急車の到着時間ではなく、搬送先の病院が決まらないこと。救急車の到着が従来より2 分早くなっても、搬送先の病院が決まらなければ意味がありません。
例えば、アメリカは日本に比べて救急車の到着時間が倍近くかかりますが、救命率は日本の約1 0倍と高い。搬送先の病院が速やかに見つかる上に、救急車が到着するまでに市民が積極的に救命活動を行うからです。第2 に、1 1 9 番を受電した際に果たして本当に誤りなく重症度を判定できるのかという不安です。そもそも救急車を呼ぶ時点で、恐らく多くの人はパニック状態にあるはずです。その状態で20を超える質問に冷静に回答できるでしょうか?
仕組みとしては必要だと思うのですが、前述したように、病院のたらい回しをなくすなど、先に解決すべき事項があるのではないか、というのが私の考えです。とはいえ、条例は可決されました。今後は、横浜市が導入する新しい救急体制をよりよいものにしていくために問題点を探り、行政に働きかけていきたいと思います。
■救急条例に対して議会で質問
12月議会では救急条例について主に次の点を市長に質問しました。
『判定ミスが発生する可能性が高いが、どう考えているのか』
『ガイドブックの配布だけでなく、市民への周知をもっと徹底すべきではないか』
