公民連携と公共空間のリノベーション

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公共空間をいかに魅力的な空間に再生していくか、これからの都市にとって、大きなテーマの1つになっていくだろう。ここ数年を振り返ってみただけでも、2012年に上野公園内に都内で初となる公園内店舗としてスタバックスが開店しているし、以前ブログ(大阪の水がアツい:2012年10月16日)で触れたように、大阪では中之島(河川の中州という法律的には相当ハードルの高い場所)にレストランが開店し、予約が殺到する場所になっている。

都市公園法が制定されたのが昭和31年。最終改正は平成16年と、これだけ時代の変化が早い中で、直近の改正からもう10年も経過している。法律が時代に遅れていると言ってもいい。占用基準の緩和、建物の建ぺい率制限の緩和など、規制緩和を行えば、行政は公園管理費を削減しつつ、公園という公共空間に新たなな賑わい、あるいは人と人が触れ合うコミュニティを創出できる。緑が豊かで、水辺空間があって、そういう公園にカフェの併設を認める、あるいはコワーキング・スペースを認める、やれることはたくさんありそうです。でも、現状は今の法律では制限が多くて、公園が持つ可能性を発揮しきれていない。

ニューヨークでハンバーガーの美味しいお店として有名なシェイク・シャック。その第1号店はマディソン・スクエア・パーク、そう公園内にある。ハンバーガーの売り上げの一部は公園管理費に回っており、その仕組みを発案したのは公園局、そう行政だ。店舗そのものが名物になり、賑わいは生まれるし、公園管理費は捻出できるし、一石二鳥といえる。

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横浜でもよく似た例はある。都筑区のせせらぎ公園に面した場所にある、イタリアン「fresco」。テレビのロケでも使われており、知っている人も多いでしょう。このレストランは正確には公園内に立地しているわけではないけれど、公園に面した民有地に立地している。そして、写真を見てもらえば分かるように、公園の緑をテラスから独り占めできるのだ。そういう開放性も手伝って、ここのレストランは大人気だ。せせらぎ公園自体は何か多くの人を惹き付けるほどの、際立った特徴があるわけではない。でも、そういう公園でも、緑を独り占めできる空間で飲食ができるというのは、何物にも得難い魅力となっている。

上野公園のスターバックスしかり、大阪の中之島のレストランしかり、ニューヨークのシェイク・シャックしかり、横浜のせせらぎ公園のfrescoしかり。公園が持つポテンシャルはとてつもなく大きい。法律の範囲でやれることに徹底して取り組み、国には規制緩和を求めて行く、それによって民間の自由な発想を呼び込んで、公共空間をリノベーションしていく。

僕は今こそ、横浜市の公民連携のあり方は次のステージを目指すべきだと思っています。今回の決算審査で担当する政策局では、横浜では手あかがついた、議論は落ち着いたとされている公民連携について、一歩踏み込んだ提案をしていきたいと考えています。