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Think global, Act local

新年明けましておめでとうございます。


大晦日から元旦にかけて今年一年の在り方について、ずーっと考えていました。4年前の選挙で当選させて頂いて以来、自分の中では教育と都市制度の2つの政策の柱として取り組んできました。いずれも成果がすぐには見えにくいテーマですが、20年、30年先の横浜にとって、日本にとって重要と考えるからです。


今年の新成人は122万人。1970年当時の新成人は246万人でしたから、40年で半減したわけです。120万人のインパクト。政令指定都市1つ分です。今後、仮に出生率が上がったとしても、そもそもの母数が小さくなっているわけですから、いびつな人口構成が修正されるまでに相当の年数を要することは誰が考えても明らかです。20年後には3人に1人が65歳、40年後には5人に2人が65歳以上という社会を迎えます。この現実は変えられません。


若い人が減っていて、回りを見渡せばお年寄りという社会が目前に(少なくとも私の老後はそういう社会です)迫っている中で、膨れ上がる社会保証費をどうするのか、向こう10年の日本の大きな政治課題だと私は思います。


議論としては(社会保障費を)削るか、負担を増やすかの二元論になりがちですが、一方で中期的に取り組むべきは生産労働人口の生産性を向上させることだろうと思う訳です。そのためには、何をおいても教育しかありません。竹も節があるから強いように、国家や都市も厳しい時代を乗り越えてこそ、次の未来がやってきます。そのための準備を怠ってはいけません。それが教育だと私は考えます。全員が海外にいく必要はないし、全員が一流大学にいく必要もありません。しかし、社会総体としての教育水準、例えば読み・書き・そろばんの水準を高く維持しておくことは大切ですし、社会(経済だったり、技術だったり、文化だったり)を牽引していくリーダーの養成もまた大事です。


日本は長らく、よく分からない平等主義が蔓延しています。勉強ができる子は勉強を頑張ればいいし、芸術が得意な子は芸術を頑張ればいい。大切なことは社会の包容力と、活躍の場があること。今はよく分からない平等主義のもと、とことんまで勉強する環境が整っているとはいえないし、一方で勉強な苦手な子たちが活躍できる場が整っているとも言えない。その証拠にみんなが大学に進学し、今や大学卒業は昔の高校卒業程度の価値しかないと言われるまでになっています。


教育環境をなんとか変えたい。きっと、それが将来、日本に、横浜に世界から優秀な人材を呼び込むことになると私は思います。歴史は繰り返す。準備を怠った国、準備を怠った都市は衰退します。逆に手を打っておけば、再び浮上する機会を掴めるのです。私は今の日本、横浜はそのチャンスを掴むための準備期間だと考えています。


とはいえ。市民のみなさんにとっては目の前の生活が大切。10年先、20年先のことも重要だけど、目の前のことも大事でしょう。そのバランス感覚が今、問われていると思います。


そんなことに思いを寄せながら、言い古された言葉ではありますが、"Think global, Act local"かな、と。社会は複雑化しているので、課題はたくさんありますが、器用な生き方が出来ないので、やっぱり私は原点の教育、この部分に注力することが自分の役割と思っています。


今年も1年、どうぞよろしくお願いします。      
                    

平成24年正月元旦  横浜市会議員 伊藤大貴