2010年8月17日 10:06
戦後政治は大変示唆に富んでいると思います。田中角栄氏までは戦後、一貫して官僚出身者が内閣総理大臣を務めていました。田中角栄氏の登場以降、今後は党人派と呼ばれる総理大臣が続きました。角栄以後で、官僚出身の内閣総理大臣は宮沢喜一氏だけ。
戦後の混乱期、どう復興していくのかという大きな課題を抱えていた日本。そしてアメリカとソ連を軸にする冷戦の始まり。この時代は官僚のメカニズムを理解したトップというのは時代の要請だったのだろうと思います。ところが、党人派の登場によって、いささか状況は変わりました。まず、党人派は政策は出来たかもしれないけれども、法律を作ることは出来ませんでした。ここから官僚丸投げが始まったと言えます。そして、国会議員の多くは、自分の地元にどれだけの公共事業を呼び込めたか、それが一つの評価の柱になってきました。この党人派の時代に、多くの天下り機関が作られ、政治と金の問題も増えました。
さて、これからの日本、どういう人がトップになるのがいいのでしょうか。正解は分かりませんが、私は経済界出身者ではないかと思います。もちろん、国家経営と会社経営は全く異なります。会社経営に成功した人が必ずしも国家経営をうまくかじ取りできるとは限りませんし、むしろ、失敗するくらいだとミルトン・フリードマンも言っています。それでも、ビジネスの世界で時代の流れを読んだ、その眼力はこれからの国家経営に必要な能力ではないでしょうか。その時、その周囲に官僚出身の国会議員がいれば、それこそ鬼に金棒。もしくは、官僚出身の国会議員の周りに、企業経営の経験を持つ国会議員がいるというのが、1つの理想形であるように思います。
少なくとも、党人派と呼ばれれる、政治の世界しか知らない、経験したことがない人はこれからの日本のかじ取りは難しいのではないでしょうか。
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