2010年6月14日 08:50
横浜市鶴見区に県内初の理数系高等学校「横浜サイエンスフロンティア高校(YSFH)」が開校して早1年が経ちました。この4月には新1年生も入学し、学校は一段と活気が出ています。先日、同校を視察させて頂き、授業の様子や実験の様子などを見てきました。
私はYSFHについては開校準備の段階から一貫して応援してします。記者時代に大学や産業界、海外事情などをつぶさに取材していた体験から、同校が目指している「科学リテラシー」の大切さを身にしみて感じていたからです。公立高校が手掛けるには、かなり尖がった教育内容になっていますが、私はこの教育が公立高校で実施されていることに大きな意味があると思っています。
資源の少ない日本にとっては教育こそが宝です。これから先、仮に(いや、かなり高い可能性で)日本の経済がボロボロになったとしても、頭の中に詰まった知恵と知識は誰も奪うことはできません。国が一時的に衰退したとしても、世界で戦える頭脳をもった人材を一人でも多く育成しておけば、頭から知恵を出して、もう一度、日本を立て直すことができます。お金や不動産などの資産は失うことはあっても、頭脳という資産だけは絶対に失うことはないのです。
さて、これからのYSFHは大きな役割を担っていって欲しいと思っています。それは企業と市民を繋ぐ「場」の提供です。YSFHには多くの研究機関、企業が顧問に就いています。そして、それらの関係機関がYSFHに生徒向けに講座を開いています。もちろん、それはそれでいいのですが、折角ですから、YSFHという学校を利用して、その講座を関心のある市民に広く公開して欲しいのです。
先日、マイクロソフトとの連携が発表されました。今後、どんな取り組みが始まるのか分かりませんが、例えば、同社が年に1回でも2回でもプログラミングの講座をYSFHで開く。そこには同校の生徒だけでなく、関心がある小学生、中学生、あるいは大学生が集う仕組みが作れないか。学校を地域に、市民に開かれた場にしていった時、私は間違いなく学校の在り方、学校と市民の向き合い方、学校と企業の向き合い方が大きく変わっていくと思っています。
実際問題、職員の人件費の問題や土曜日しか空きがない中で、どうやって市民にも広げていくのか、セキュリティ管理はどうするのか、など課題はありますが、私は挑戦する価値のある取り組みだと思っています。
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