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本日いよいよ解散~武田信玄に学ぶ

今日、いよいよ衆議院は解散となります。ご案内の通り、選挙用語は戦に関係したものがたいへん多い。選挙の様子・様態を現す言葉として序盤戦、終盤戦、混戦模様、出陣式などがありますし、選挙区の縁のない候補者のことを落下傘候補と呼びます。


これから正に自民党と民主党が雌雄を決する戦いが始まるわけですが、私はふと武田信玄のことが頭をよぎりました。もうあまりにも有名過ぎる至言ではありますが、こんな言葉があります。「戦の勝ちは五分、六分を以て良し、七、八部を以て中となし、九、十分を以て下となす」。要は勝負というのは勝ち過ぎはいい結果をうまず、五分、六分くらいの勝ちが却って自分たちの身も引き締まり、いい結果を生むものだということです。


郵政選挙以来のこの4年間の自民党を振り返るだけでも武田信玄の言葉はよく理解できるのではないでしょうか。派閥政治の終焉により自民党という組織が弱体化しつつあった中で、小泉さんがうまく世論を掴み、4年前大勝してしまいました。恐らく、この勝利によって自民党が本来的に抱えていた構造的課題が見えなくなってしまったのだと思います。今、自民党が直面している問題は麻生さん個人に起因するというよりは、麻生さんを総理・総裁に選ばざるを得なかった組織の構造的な問題です。


さて、翻って民主党。この日本という国に二大政党制をしっかりと根付かせるためには単独過半数を取ることが至上命題でしょう。難しいのは、どの程度でよしとするか。現状の議席数から考えれば、単独過半数を得るだけでも、ほぼ倍増ですから、信玄のいうところの九、十分の勝ちに相当するのかもしれません。個人的には小沢氏がこの辺の塩梅をどのように考えているのか、興味が尽きません。


最後に自民党。過去の歴史を振り返っても、負けが分かっている戦で、大軍が戦線を退くのは極めて困難を伴います。だからこそ、軍師としんがりが重要になってきます。自民党がしっかりと次の次の選挙を見据えていたならば、今回の選挙では勝てないまでも善戦に持ち込むこと、もっと具体的に言えば、民主党に単独過半数を取らせない状態を作り出すことが重要になってくるはずです。麻生総裁を降ろす、降ろさないで揉めていた先週の状況を見ると、もしかしたら、そういった余裕すらなくなっているのかもしれません。


私たち国民は政局にまどわされることなく(ここが実は難しいのかもしれませんが)、選挙に臨みたいものです。自民党は前回選挙で提示したマニフェストを一体、どこまで実現できたのか、できなかったのか、政権与党になる可能性が高まっている民主党は今回、どんなマニフェストを提示しているのか、しっかりと分析していく必要があると思います。選挙の時のマニフェストだったら、従来の公約となんら変わりはないわけですから。

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