2009年5月 7日 22:21
2008年1月号の市政レポート、2008年9月号の市政レポートでお伝えしたように、横浜市では2008年10月から救急体制が大きく変わりました。2007年12月議会において横浜市救急条例の改正が議決されたためです。
過去のブログで触れましたが、119番の受電の際に、あらかじめ決められた質問に答えてもらうことによって、傷病者の重症度を判定する仕組みに変えました。救急司令センターが受電の際に判定(トリアージ)を行うことから、コール・トリアージと呼びます。これに対して、現場でトリアージを行うものをフィールド・トリアージと呼び、東京都が導入しています。現在、国内の救急体制でトリアージを行っているのは横浜市と東京都だけです。
上記で挙げた市政レポート及び過去のブログを振り返って頂ければ分かるように、コール・トリアージの導入にあたっては議会でも意見が様々分かれました。特にコール・トリアージの場合は、傷病者を目視せずに電話のやり取りで判定するため、例えば、心筋梗塞などの重症者のシグナルを見逃してしまうような心配はないのかという意見が出ました。
さて、実は2007年12月議会の議案関連質問に私が登壇し、コール・トリアージの問題点や、そもそもの導入の動機とトリアージの効果が相反関係にある点などを指摘しました。要はトリアージを効率的に実施すると、見落としの発生が高くなるわけでして、西洋と違い、日本人の生命観・倫理観からすると合理性だけでは割り切れない部分もあるのではないかというのが私の問題意識でした。
今回、財団法人 自治研修協会から1冊のテキストが発行され、その中で当時の私の議会での質疑がそのまま丸々取り上げられました。2007年12月議会ではコール・トリアージの導入の是非が最大の目玉でしたから、私以外にも多くの議員が質問していたと記憶しています。なぜ、私の質疑がテキストに採用されたのかは分かりませんが、今、当時の質問原稿(もちろん、自分で用意しています)を振り返りますと、コール・トリアージの利点と欠点を整理した上で、行政として市民の命と安全をどう判断しているのかを問い質す内容になっていますので、その辺の分かりやすさが評価されたのかもしれません。
当時の議会での質疑は動画でも配信されていますので、一度ご覧頂ければと思います。7分程度の短い時間です。


横浜市会議員 伊藤大貴さま
市会でのご質問時の動画(上記)を拝見しました。わかりやすいです。(^^)v