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PFIの光と影

支払いを平準化できることから近年、一躍脚光を浴びているPFI(private finance initiative)。自治体が起債しないため、バランスシートにも載りません。私はずっとこの点を問題視しており、それが先日にマニフェスト大賞でも評価して頂きました。


さて、まさに私が心配することが滋賀県で起きてしまいました。今朝の神奈川新聞の報道によると、「滋賀県近江八幡市は、PFI方式を導入した市立総合医療センターについて、PFI契約を解除し、市が一括で買い取る方向で、運営主体の特定目的会社と合意した」とのこと。病院施設を一括で買い取るために、市が約118億円の借金(病院事業債発行)の議案を市議会に提出しました。議会も突然、市の負債がドンと増える事態に驚いていることと思います。バランスシートに計上されていませんから、無理もありません。


こういうことが発生する可能性があるから、私はバランスシートに載せて、債務を実態を正しく把握すべきだと考えています。通常、PFIで事業を計画する場合、事前にVFM(value for money)を行い、どの程度のコストダウンと採算性が見込めるか見積もっています。ですから、VFMが精緻でないと、今回のようなケースが発生する恐れがあるのです。ぜひ、近江八幡市にどのようなVFMが行われたのか、視察に行ってきたいと思います。


この1年間、私のこのアイデアを市当局に伝えてきましたが、「問題はない」という回答でしたし、一部の記者の方にも問題を提起してきましたが、関心を持ってもらえませんでした。大変残念なことですが、私の力が及ばなかったということです。


実は来年からは大きく変わります。総務省が全国の自治体に通達を出したのです。「PFI事業も将来負担を見積もり、バランスシートに反映させるように」という、正に私の主張とまったく同一の内容となっています。平成20年度決算から私のアイデアが公会計制度において実現しますので、隠れていた借金を表に出すという意味で、ひとまず安心といったところでしょうか。


いずれにしても、今後はVFMの中身をどうしていくか、ここの精査を議会がどうしていくか、非常に重要なポイントになると思います。

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