2008年9月 2日 10:12
どうすれば、働くモチベーションを高められるだろうか―――。私が記者時代から持っている問題意識の1つです。労働の対価であるお金は確かに1つの価値観ではあると思いますが、しかし、お金には際限がありません。頑張って50万円貯めようと思い、それが達成されても、次はもっと貯めたいとなるのが人の常です。そもそもお金というモチベーションだけで仕事は頑張れるものではありません。
私も記者時代に経験しました。マスコミに身をおいていましたら、世間水準よりはいいお給料を頂戴していました(もっとも毎日深夜帰宅、土日もほとんどないという生活を365日繰り返すという環境でしたが)。しかし、一回り上の世代を見ると、彼らが10年前にもらっていた水準に比べると、自分たちの給料は明らかに少なくなっていました。言い換えれば、10年後の自分たちの給料は今の彼らより確実に少ないわけです。加えて、インターネットの登場で、雑誌の記事だけでなくウェブ記事も執筆しなければいけないなど仕事量は格段に増えています。お金だけが働くためのモチベーションであったならば、この格差に我慢できない記者もいるでしょう。
なぜ、私を含め、みんなが頑張れたのか。あるいは頑張っているのか。その答えは非常に簡単で、「いい雑誌を作れば、読者が喜ぶ」からです。取材先から「あの記事はよかったね。切り口が斬新だったね」「いい問題提起だったよ」「ぜひ、うちの会社で講演して欲しい」など、さまざまな形で記事を執筆した記者に反応が返ってきました。自分の仕事ぶりが認められる、そういう喜びがあったからこそ充実感を味わうことができました。お金では買うことができない、充実感です。
翻って、公務員の世界に目を向けてみると・・・・。多くの自治体で昇格試験を受けない、つまり一生ヒラのままでいいよと考える公務員が増えています。横浜市も例外ではありません。責任だけ重くなって給料はそんなに増えない、そんな環境にうんざりしているのでしょうか。
そこで思うわけです。どうすれば、市職員のやる気を引き出すことができるのだろうか、と。優秀な人材にはどんどんと経験をしてもらい、さらに能力を磨いてもらわなければいけません。10年後、20年後、横浜市が今以上に市民ニーズを受けて、魅力ある街作りを実現しているためには、人材育成は欠かせないのです。
最終消費財を手掛けるメーカーや企業と違い、公務員の仕事の場合、成果が測りにくいものが多いのが現実です。この現状にあって、いかにして労働意欲をくすぐっていくか、私は将来の横浜市のため、横浜市民のために非常に重要なテーマだと思います。今すぐに答えが見つかるような簡単なテーマではありません。一人でも多く、目がキラキラと輝く市職員を増やしたいと思っています。
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